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【料理家・飛田和緒さんのキッチン】リフォームで手に入れた心地よく過ごせる場所とは?

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ゆうゆう編集部

素材の持ち味を存分に生かした家庭料理が人気の飛田和緒さん。繰り返し作りたくなるおいしいレシピは、どんなキッチンから生まれるのでしょう? リフォームで使い勝手がよくなったというオープンキッチンを見せていただきました。

お話を伺ったのは
料理家
飛田和緒さん

ひだ・かずを●東京都生まれ。高校の3年間を長野で過ごし、山の幸や保存食のおいしさに開眼。現在は、神奈川県三浦半島の海辺で暮らす。2023年に一人娘が進学のために家を離れ、現在は夫と二人の生活に。
近著『お餅の便利帖』(東京書籍)など著書多数。

キッチンは生活の中心。心地よく過ごせる場所に

海岸線から少し山を登った高台にある飛田和緒さんの家。リビングの窓からは、キラキラ光る海、どこまでも広がる空、思わず感嘆の声が上がる絶景が広がる。「窓からの景色が好き」で選んだというこの家は、リビングにつながるオープンキッチンからも海と空の景色を眺めることができる。

「ここに越してきて11年くらいになります。以前は友人が住んでいた家で、ほとんどリフォームもせず、キッチンはそのまま使っていました。それまで賃貸での暮らしが長く、引っ越すたびに、自分がそこのキッチンに合わせてやってきたので、『こうでなければ』というこだわりはあまりなかったんです」

だが、9年ほど前にキッチン全体のリフォームを行った。その際、希望したのはカウンターの奥行きと高さ、シンクの広さ、収納関係だった。

「カウンターの天板の色は白に、とはお願いしたけれど、デザインはプロにおまかせしました。ただ、カウンターの高さは89センチと一般より高めに。前に住んでいた家のカウンターがそれと同じ高さで、使いやすかったからです。そして、少しでも空きがあれば収納スペースにしてくださいと。冷蔵庫の上も無駄に空けておきたくなかったので収納棚になっています。地震対策として収納棚にはすべて扉をつけました」

動線を考えてリフォームされたオープンキッチンは使い勝手がよく、デザインもシンプル。たっぷりある収納スペースのおかげで、すっきり片づいている。キッチンの窓からも光が入り、明るくて居心地のよい空間だ。

日当たりのいい窓辺で食材を干したり育てたり

窓辺で豆苗を育て、かごに入れてお餅や魚の骨などを干す。「天日干しならぬ窓干しですね」

「その後もちょっとした手直しをしています。リフォームのときにすすめられて取りつけた食洗機が、ほとんど使わずに物入れになっていたので、取りはずして収納スペースに。鍋など大きなものを入れるシンク下の引き出しは、上の部分がデッドスペースになっていたので、中引き出しを取りつけて上にも入れられるようにしました」

日々の食事作り、そして仕事の場でもある飛田さんのキッチンは清潔感があって機能的だ。

昨年娘さんが進学のために家を出て、お弁当作りも終わった。コロナ禍で家にいることの多かったご主人は海外での仕事が増え、留守がちに。今は、ほぼひとりごはん、ときどき夫婦二人ごはんだという。

「私にとってキッチンは生活の中心。心地よく過ごしたい場所です」

洗った食器やふきんはベランダで天日干し

ベランダに、洗った食器が入った洗いかごを発見。「天気がよければあっという間に乾きます」

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