春植え球根は、葉が完全に枯れてしまうころが掘り上げの適期です。ダリア、カンナ、ジンジャーなどの球根は乾かすと傷んでしまうので、土を落とし、ポリエチレンなどの袋に入れ、段ボール箱などに入れて室内に置き、凍らせないように貯蔵します。グラジオラスの球根は掘り上げてよく乾かし、網袋に入れて室内で貯蔵します。アマリリスは掘り上げず、鉢のまま凍らないところで越冬させます。
チューリップやスイセン、ヒヤシンスなどの植えつけ適期です。日当たりと水はけのよい場所に植えましょう。深さは球根の2倍、間隔は球根2個分が標準です。鉢やコンテナでは、球根の先が見えるくらいの浅植えとし、球根が接するくらいに密植すると豪華になります。ユリの球根は標準より深く植え、鉢植えの場合も底のほうに植えるようにします。
1)
チューリップの植えつけ。鉢やプランターに植えるときは多めに植えたほうが豪華になる。
2)
鉢やプランターでは、球根の先が地表に出るくらいの浅植えにする。
水栽培も楽しい。
スイートピーやヒナゲシなどは10月上旬〜中旬がタネまきの適期。遅れないように注意しましょう。寒さが来るまでに、しっかりした苗に育てておくことが大切です。タネまきの仕方は春まき草花と同様です。
1)
水を含ませたピートバンにタネを薄くばらまく。ときどき水を足して乾かさないように。
2)
2〜3週間で発芽してくる。込みすぎている場合は間引きをする。
3)
葉が4〜5枚になったら、根を傷めないように注意して掘り上げる。用土(ピートモス)は落とさず、そのままつけておいてよい。
4)
鉢やプランター、花壇などに植えつける。
シバザクラ、宿根性のプリムラ類、シャクヤクなどの、春咲き宿根草の株分けや植えつけは、秋に行うのが原則です。春先に行うと花がきれいに咲かないこともあるからです。時期は9月下旬〜10月上旬が適期。遅くとも10月末までには終えるようにします。寒さが来るまでに植えつけをすませ、寒さに弱いものは株元をわらなどでおおって保護してやるとよいでしょう。
このほか、ハナショウブ、アヤメ、ジャーマンアイリスなどの根茎性アヤメ類も、10月が植えつけの適期となります。
株分けに際しては、掘り上げて分けた株になるべく多くの根がつくようにするのがポイントです。根が少ないときは数芽を1株として、あらく分けたほうが安全です。分けた株は根を乾かさないよう、すぐに植えつけます。
植え場所には、あらかじめ腐葉土や堆肥などを混ぜ、植えつけの準備をしておきましょう。
ゼラニウムや木立ち性ベゴニアなどは、冬は室内で管理するほうが安心です。室内の置き場所が確保できない場合は、いまのうちに挿し芽をして、越冬用の小苗を作っておきましょう。大きな株は無理でも、小苗なら室内にも置いてもじゃまになりません。
1)
ゼラニウムの枝先を5cmほど切りとる。
2)
下葉を切りとり、茎の下部をよく切れるナイフで切り戻す。切り口ができるだけなめらかになるようにする。
3)
できあがった挿し穂。できるだけ早く用土に挿す。
4)
用土に挿して乾燥させないように管理する。新しい葉が伸び始めてきたら発根した証拠なので、鉢などに植えつける。
秋に樹木の植えかえをしたいときは、常緑樹と落葉樹でその適期が違うので注意してください。
常緑樹は、遅れて11月以降に行うと冬季に傷みが出やすいので、早め(9月中旬〜10月中旬)に行うようにします。一方、落葉樹はそれより遅く11月ごろ、落葉してからが植えかえの適期になります。新たに入手して植える場合も同様です。
植えかえるときには、どうしてもかなりの根が切られるので、枝もある程度切り詰めて上下のバランスをとるようにして植えかえるのがポイントです。植えつけたら十分に水をやり、必ず支柱を立てて固定することが根つきをよくするコツです。多くの種類は移植できますが、植えて3年以上たったジンチョウゲとピラカンサは移植が困難です。
コチョウラン、デンファレ、カトレヤ、ドラセナ、マランタ、ポトスなどの寒さに弱い種類は10月に入ったら室内にとり込みます。ある程度低温に当てたほうがよいデンドロビュームやシンビジューム、シャコバサボテン、クンシランなどは、11月に入ってからにします。とり込むときは鉢をきれいに洗い、鉢底などにナメクジやダンゴムシなどが隠れていないか注意してください。
台風のシーズンです。接近が予想されるときは、強風による被害が出ないように準備しておきましょう。
特にベランダなどでは、鉢が落下しないような注意が必要です。小さな鉢物は室内にとり込みます。背の高いものはあらかじめ横に倒しておくと安全です。地植えのバラなどは支柱を立ててしっかりと縛りつけ、枝が折れるのを防ぎましょう。
9〜10月は5〜6月とともに病害虫が多くなる季節です。春から初夏にかけては薬剤散布など、その防除を一生懸命に行うことも多いのですが、秋になると、もうじき冬になって病害虫がいなくなるからと、防除を怠ってしまうケースがよくあります。ところが、これはたいへんな誤りで、秋に防除を怠けると、越冬する病菌や卵などを残すことになり、来春になってひどく発生する原因になりますので、火種を消す、という意味から、忘れずに防除を行ってください。その防除は、何よりも早期防除が大切です。ひどく発生してから薬をまいても手遅れになることが多いので、病害虫の出やすい植物では、定期的に月2〜3回、殺菌剤と殺虫剤を混ぜたものを散布しておくと効果的です 。
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