サフラン
球根類は7〜8月に植えるグループがあり、これを夏植え球根と言います。彼岸花の仲間のリコリス類、ネリネ、ベラドンナリリー、球根をテーブルの上に置いておくだけで花が咲くコルチカム、水栽培によいステルンベルギア、ハーブとしても利用できるサフランなどのほか、球根カタバミ(オキザリス類)など多くの種類があります。これらの多くは夏に植えると秋に花が咲き、開花後に葉が出てくるという習性を持ったものが多いので、植えてから短期間で楽しめます。 いずれも、庭植えでも鉢植えでも楽しめます。日当たりのよいところで育てれば土質もあまり選びません。花が終わった直後に化成肥料を施し、花後に葉を切らないようにすることがポイントです。

梅雨が明けると、真夏の太陽が照りつける日が続きます。鉢ものは乾きが激しくなるので、こまめに水をやることが必要です。早朝か夕方にやることが理想ですが、乾いた時は日中でもやるようにします。日中の水やりにはよくないこともありますが、乾きの障害のほうが致命的です。  バラ、クレマチス、サツキ、フジなど、特に水を欲しがるものは、乾かしすぎに注意しなければなりませんが、反対に、夏の間乾燥気味にしたほうがよく花芽をつける種類もあります。ウメ、シャコバサボテン、デンドロビウムなどがそうで、これらは鉢土の表面 が乾いたら水やりするようにします。ただし、あまり乾かしすぎると衰弱したり枯れたりするので、注意が必要です。


サルビアは花が終わったら花茎を切り取ると
腋芽が伸びて再び花が咲きます。
ヒャクニチソウ、インパチエンス、マリーゴールドなど、長期間咲きつづける夏の草花に、秋までよい花を咲かせつづけるためには、月1回は化成肥料を施すとともに、タネが発育しないうち咲き終わった花がらをどんどん摘みとることがポイントです。また、夏はハダニがつきやすく、株を衰弱させるので、ときどき殺ダニ剤を散布して駆除することも大切です。キキョウは、こまめに花がらつみを行うと、9月末まで咲きつづけます。春植え球根のダリアやカンナも、同様に手入れをすれば次々とよい花をつけます。 一季咲きのグラジオラスは、花の終わった花穂は切り取りますが、葉は切らないようにします。切り花にするときも、最低3枚は葉を残すようにします。

暑さに弱い植物は夏越しに注意しなければなりません。高山植物や北方性の植物はもちろんですが、球根ベゴニアやセントポーリア、フクシアなどの熱帯高地原産のもの、オーストラリアや南アフリカ原産の乾燥地性植物、シクラメンなどもこの部類に入ります。  これらの植物は、単に温度の面だけならかなり高温でも構いませんが、高い湿度が加わると最悪です。わが国の夏は高温多湿のため、夏越しが厄介になるのです。そこで、真夏は40%くらい遮光するとともに、地面 には直接置かず、台の上に置き、鉢の間も1鉢入るくらいの間隔を空けて、通 風を心がけましょう。水もやり過ぎないように注意して、蒸れないように心がけて管理するのがポイントです。

夏は観葉植物を増やすのにも最適な季節です。

株元からたくさんの茎が出ているディフェンバキア。茎を間引き、挿し芽で苗を作ろう。
熱帯のジャングルがふるさとのものが多い観葉植物類は、高温多湿のわが国の夏は条件的には申し分なく、最もよく生長する季節です。この時期はなるべく戸外に出して手入れするようにしましょう。 水は、鉢底から流れ出すまで十分にやるだけでなく、熱帯特有のスコールの代わりとして、夕方に、じょうろで葉に水をかける葉水をしてやると、葉が生き生きして美しくなります。観葉植物用の肥料を与えるのも忘れないでください。  戸外へ出すときは日陰でも構いません。小型のものはプランターに鉢ごとはめ込んで、鉢と鉢の間に水ごけなどを詰め、北側の窓辺など、日が当たらないために花ものを飾るのには不向きな場所に取り付けると、よい飾り物になりますからぜひ試してみてください。

株元から何本かの茎を切り取る。ディフェンバキアの茎を切ると白い液が出るが、この液に触れるとかぶれることがあるので、できるだけ皮膚につけないように!

残した茎はそのまま育てる。

切り取った茎は5cmくらいに切る。葉がたくさんついているものは、2枚ほどを残して取り除く。

出来上がった挿し穂。白い液が出なくなるまで、水の中に入れておくのがよい。
バーミキュライトなどの水もちのよい用土に茎の半分くらいを挿す。葉のない部分は、上下を間違えないように注意。日陰で乾燥しないように管理する。

種苗会社の夏・秋のカタログを入手して、秋まき草花のタネや秋植え球根を注文しておきましょう。秋のタネまきや球根は、適期に行うことが大切で、時期が遅れると寒さでじゅうぶんな生長ができなくなります。早めに準備をしておくことが大切です。

暑い夏はハダニの発生しやすい時期です。肉眼では見えないほどの小さな虫ですが、発生すると葉裏にほこりのようなものがつき、葉が黄ばんでくるので分かります。普通 の殺虫剤は効かないので、発生したら、ケルセンやオサダンなどの専用の殺ダニ剤で駆除します。水に弱いので、1日に1〜2回霧吹きやジョウロなどで葉裏に水をかけてやると発生を抑えることができます。