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熊谷在住、暮らしの賢者・山本ふみこさんに聞いた「涼しく暮らす」住まいと体の整え方

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ゆうゆう編集部

移住から約2年。「日本一暑いまち」として知られる熊谷で3回目の夏を迎える山本ふみこさんのお宅を訪ね、夏の暮らしをのぞかせてもらいました。自分らしい心地よさにこだわった山本さんの住まいと体の整え方とは?

PROFILE
随筆家
山本ふみこ

やまもと・ふみこ●1958年、北海道生まれ。
出版社勤務を経て文筆業へ。あたたかな筆致で紡ぐ暮らしのエッセイが人気。
「ふみ虫舎エッセイ講座」主宰。
『あさってより先は、見ない。』(清流出版)、『家のしごと』(ミシマ社)など著書多数。

風の抜ける土間がある木陰のような家

50年以上暮らした東京から埼玉県熊谷市へ。山本ふみこさんが住まいを移したのは2021年5月のこと。移住先は夫の実家で、明治初期に建てられた築150年超の古民家。快適に過ごせるよう、リノベーションして暮らし始めた。

玄関を開けると現れるのは広々とした土間スペース。一歩足を踏み入れると、ほんのり涼しさを感じる。

「通り土間なので、玄関と勝手口の戸を開けると風が通り抜けます。まるで大きな木の木陰にいるような感じで、心地いいんです」

キッチン、ダイニング、ワークスペースがある土間は、山本さんの生活の中心ともいえる場所。しかし驚くべきことに、この土間スペースにはエアコンがない!

「エアコンがあるのは寝室と夫の仕事部屋だけ。この家で2回、夏を過ごしましたが……無事です」

とはいえ、熊谷といえば夏の暑さが全国的にも有名。冷房なしでは夏バテしてしまいそうだが……。

「昨夏は寝るときに冷房をつけた日が何日かありました。でも、本当に暑くて寝られないなんていうのは1週間〜10日くらいしかなかったです。私はもともと寒さに強くて暑さには弱かったのですが、だんだん暑さにも強くなってきたかも。たくましくなりました(笑)」

先祖から受け継いだ古民家暮らし。窓を開ければ、風が通り抜ける。

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